※※まだ決勝を見ていない方へ
結果、および試合の流れの記載がありますのでご注意ください
リオデジャネイロ・マラカナンスタジアムで行われたワールドカップ決勝戦
アルゼンチン vs ドイツ
マラドーナを擁した1986年以来の優勝を目指したアルゼンチンと、6大会ぶり4回目の優勝を狙うドイツ。
面白い試合はあっという間ですね
みなさんはこの決勝戦、どうご覧になりましたか?
74738人。
スタンドはこの試合を応援する権利を”勝ち取った”多くのアルゼンチンサポーターで水色×白が鮮やか。
しかし、そのアルゼンチンの大合唱に対抗するように、ドイツサポーターと、地元ブラジルサポーターの声援が重なる応援合戦も見応えがありました
研ぎすまされた集中力。密度の高い時間。
ミスを許さない緻密な駆け引きの中で、大胆にリスクをかけた攻撃を繰り返すドイツと、ボールを奪った瞬間にスイッチを入れるアルゼンチン。
前半はポゼッションではドイツが上回るものの、アルゼンチンはしっかりとブロックを作って”隙を作っておびき寄せている”ような感覚で見ていました。
そんな中で、ドイツは個人技も織り交ぜつつ相手のギャップをつき、カウンターから前線のイグアイン選手、メッシ選手、ラベッシ選手が個人技でゴールへの鋭い嗅覚を見せつけます。
ドイツのクリアミスや、奪った瞬間に裏のスペースを狙ったキラーパスなど、決定機の質はどちらも負けず劣らず高く
前半30分にはイグアイン選手がゴールネットを揺らしましたがオフサイド。
前半40分には右サイドを突破したメッシ選手がGKノイアー選手との1対1まで制したものの、ドイツはなんとかカバー!
前半アディショナルタイム、ドイツはCKから 選手のヘディングがポストを直撃。
ドイツはセットプレーも決定的なチャンスにつながっていました。
また、ドイツはワンタッチ、2タッチのリズミカルな長短のパスをペナルティエリア内までつなぐ攻撃も、繰り返すことで確実に精度を増してきている、そんな印象を残して前半が終了。
後半から、アルゼンチンはラベッシ選手にかえてアグエロ選手を投入。
後半2分。アルゼンチンは一瞬の隙をついて抜け出したメッシ選手のシュートがゴールをわずかにかすめる惜しいシュート!!
後半、ドイツはパスを回しながら攻撃のタイミングを伺っていました。
アルゼンチンはあえてメッシ選手には守備を免除し、カウンターからメッシ選手とアグエロ選手の決定力に焦点を絞って攻撃。
ドイツはワールドカップ通算得点トップに立ったFWクローゼ選手も献身的に守備に参加。
スタイル、戦略ともに両国のコントラストも面白かったです
後半20分を過ぎると、徐々にドイツペースになりますが、アルゼンチンも最終ラインは高い集中力を維持。
1点が明暗を分けそうな展開のまま、試合は終盤へ。
ドイツは残り5分、クローゼ選手に代わってゲッツェ選手が入ると、バイエルンミュンヘンの選手が7人になりますが、90分間で決着はつかず、試合は延長戦へ。
延長開始早々、ドイツはシュールレ選手がシュートを放つもGKロメロ選手が正面で弾くと、そのこぼれ球からアルゼンチンのカウンター。
そして…
その瞬間が訪れたのは、延長後半9分。
左サイドの崩しから、後半から入ったゲッツェ選手がシュールレ選手のクロスを胸トラップからボレーで決めて、値千金の先制ゴール!!!!
残り時間はスタジアムの大声援をバックにアルゼンチンの猛攻が続きましたが、最後のチャンスとなったメッシ選手のFKはバーの上へ…
この瞬間、ドイツの優勝が決まりました
勝者と敗者の明暗がはっきりと分かれる瞬間。
ベストゲームを選ぶのが難しいぐらい、64試合、どの試合も素晴らしい大会でしたが、この決勝戦もまた、ベストゲームと言える試合だった気がします
南米で行われた大会で、初めて欧州の国が優勝したという点でも、歴史的な瞬間でしたね。
前回大会では、優勝したスペインの細かくつないで崩すパスサッカーが新たなトレンドとなりましたが、今大会を制したドイツのサッカーも、今後のトレンドになる可能性は多いにありそうですね。
パスで崩すスタイルとカウンタースタイルを完璧に使い分けた、合理的で柔軟なアクションサッカー?
攻撃のスイッチを自在に操り、ピッチのどこからでもゴールへの最短距離を見つけることができるサッカー?
そのサッカーにはどんな形容詞が使われることになるのでしょうか
敗れたアルゼンチンも、ドイツとの駆け引きの中でその持ち味が最大限に引き出されていた気がします。
中3日のアルゼンチンに対し、ドイツは中4日。
体力面でもハンデのある中、完璧に統率された守備と鋭いカウンターは健在でしたね!
お腹いっぱいです
今日は月曜日!!
新たな一週間の始まり。
今日ばかりは、ワールドカップの話題でもちきりになりそうですね
それでは皆さんも、良い一日を
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ワールドカップ決勝戦!!
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