ナイターで行われたINAC神戸レオネッサ vs 吉備国際大学シャルムの一戦‼︎@ノエビアスタジアム神戸⚽︎
両チームとも、前節からシステム・スタメンを変更してこの試合に臨みました

INACは、これまでの4-3-3から、3-4-3に!
三宅選手、ポーキンホーン選手、甲斐選手の3バック、ダブルボランチは澤選手と磯金選手。サイドバックの野口選手と渡辺選手が左右のMFになり、3トップは中島選手、南山選手、高瀬選手。
吉備はCBの高橋キャプテンがFWに入り、「北の怪物」(北海道出身)の異名をとるFWの西川選手がMFに。
ちなみに、西川選手は高校で2歳年上だった高瀬愛実先輩にも一目置かれていたそうです

岡山から近いこともあり、吉備はメンバー外の選手も全員がスタジアム入りして、バックスタンドから後押ししていました

スタンドにはU-17女子ワールドカップ優勝&MVPの杉田妃和選手の姿も

INACは、新たに導入したこのシステムの成果が早速現れます。
サイドが高い位置を取り、サイド攻撃が活性化。
前半5分、右サイドの野口選手からのクロスに高瀬選手がジャンピングヘッド‼︎
ワールドカップのオランダ-スペイン戦のファンペルシー選手のヘディングゴールを彷彿させる先制点に会場が湧きました

7分には吉備の江口選手のミドルシュート、15分には再び吉備がカウンターからチャンスを作りますが、この得点機を逃すと、徐々にINACのワンサイドゲームに。
26分、南山選手がペナルティエリア内で倒されて得たPKを高瀬選手が決めて、得点ランク単独トップの13ゴール目

後半、吉備は永野桃子選手と田島光代選手を投入し、西川選手を本来のトップに戻して起死回生を狙いますが、後半6分にはゴール前の混戦から南山選手が左足ボレー

後半12分にはINACの中盤のパスミスを奪い、西川選手がGK海掘選手の出ていた裏を狙ったロングシュートを無人のゴールに蹴り込みますが、ボールは無情にもポストに弾かれ得点ならず。
1対1の球際ではINACがやはり一枚も二枚も上手でした。
INACは西川選手が上がったスペースをうまく使い、野口選手のミドルや高瀬選手のミドルがバーやポストをかすめるなど、決定機が続くと、後半17分にはFKからポーキンホーン選手の飛び込みが吉備のオウンゴールを誘い

後半34分、1分前に交代で入ったばかりの伊藤選手が野口選手の落としたボールを冷静に流し込み

後半アディショナルタイムには高瀬選手に代わって交代で1トップに入った京川舞選手のダメ押しゴール‼︎
左サイドで伊藤選手が粘って入れたクロスに身体を投げ出し、久々のゴール

試合はこのまま終了。
INACの勝利に加え、他会場の結果も合わせると、なんと4位から7位までが勝ち点23で並び、得失点差でINACは4位に

崩し切ったゴールこそ少なかったものの、ゴール前の気迫や気持ちが前面に出たプレーが多くなったのは、システム変更と無関係ではないと思います。
「それぞれのポジションの役割がはっきりして、責任感が増した」
と高瀬選手と甲斐選手は新システムの手応えを口にしていました。
また、ボランチの澤選手と磯金選手のコンビネーションは、どちらかが攻撃か守備に偏ることなく、いいハーモニーでINACの攻撃のスイッチを入れていました。
敗れた吉備は、敗戦の中から何を得たのでしょうか。
大学生中心で若い選手が多いチームだけに、伸びしろは無限ですね

残り4試合。
6位以内を争う熾烈な争いの行方やいかに…


