「松原渓のスポーツ百景」
第15回は
「日帰りで美しい紅葉が見たい!」
あと7ヶ月に迫った2015女子ワールドカップ!!
ワールドカップホスト国のカナダとの国際親善試合第2戦は、なでしこジャパンの年内最終戦となりました
カナダはFIFAランク8位
2012年のロンドン五輪では3位(銅メダル)を獲得した勢いのある国です。
カナダのエースはFWシンクレア選手。
ロンドン五輪では準決勝でアメリカ相手にハットトリックを決めながら敗れてしまいましたが、1大会の五輪最多得点記録(6点)を持つ絶対的エース。
海外組を中心とした布陣で臨んでいるなでしこジャパンですが、第1戦は大儀見優季選手、川村優理選手、川澄奈穂美選手のゴールで3-0と完勝
パスのテンポや攻撃のリズム、連携も良く、見ていて楽しいゲームでしたね
海外組を入れたベストメンバーで臨んだ一戦でしたが、2011年ワールドカップのメンバーが軸となり、安定感抜群でした。それぞれに積み上げてきたものを短期間で表現できるコミュニケーションもさすが。
元々の技術やスピードに加えて、大儀見選手や川澄選手がは「強さ」が増していました。
両サイドバックの鮫島選手と近賀選手の前線との呼吸やオーバーラップ、大野忍選手のセンス溢れるプレー。
熊谷選手の見事な安定感、短期間で戦術にすっかり馴染んだように見える川村選手の存在感も光りました。
そして、今日の試合はスタメンを半数以上入れ替えて臨むことに。
舞台は、ワールドカップ決勝の舞台となるバンクーバーのスタジアム。
人工芝のスタジアムということで、ワールドカップ本番のシュミレーションとしても貴重な2試合。
海外3年目に突入する岩渕選手と、2年目でゴールを量産している永里亜紗乃選手、田中明日菜選手のドイツ組のアピールも見所でした先発メンバー(敬称略)
GK 福元美穂
CB 岩清水梓、熊谷紗希、
SB 有吉佐織(右)、上尾野辺めぐみ(左)
ボランチ 阪口夢穂 田中明日菜
SH 永里亜紗乃(左) 岩渕真奈(右)
2トップ 高瀬愛実 菅澤優衣香
カナダもスタメンを大きく入れ替えてきて、お互いに積極的なプレーを見せた前半。
岩渕選手が重心の低いドリブルで見せると、前半33分には永里選手が思い切ったミドルシュートで代表初ゴール1-0
ともに、いいアピールを見せてくれましたね
後半はFWに大儀見選手、中盤の右に大野選手を投入。
しかし、攻撃のリズムが作れず、ことごとく相手の流れになる嫌な時間帯が続くと、後半は13分にはショートコーナーからシュミット選手の強烈なシュートがオウンゴールとなり同点に1-1
25分には宮間選手をトップ下に入れて、アジアカップで採用した4-2-3-1に。
なかなか流れが変わらず苦しい時間が続きますが、後半31分。
阪口選手から右の有吉選手に展開したところで、有吉選手からの浮き球のパスを大儀見選手がダイレクトでシュート!
これが飛び出していたGKの裏をついて再びリード!2-1
終盤は流れを引き寄せた日本が余裕を持った組み立ても見せましたが、アディショナルタイムに相手GKのロングフィードからカウンターを許し、失点2-2
しかし!
その直後に、鮫島彩選手がプレッシャーをかけて奪い、GKとの1対1を決めて3-2
そのまま試合は終了。
2連戦で2連勝という結果は申し分ないですね!
最後の失点はもったいなかったですが、流れが作れない時間帯をどうプレーするかということや、人が変わった際の守備の連携など、本番のピッチで申し分ない相手に浮き彫りとなった課題があり、有意義な強化試合だったのではないかと思います
また、セットプレーからのゴールが多い日本ですが、今日は流れの中からの3ゴール。
「攻撃のバリエーションを増やす」というテーマについては、選手が変わることによって得た収穫があったのではないかと思います。
次の国際親善試合は、ワールドカップ前の最後の実践の場となる3月のアルガルベカップ。
メンバー争いは激しくなりますが、なでしこリーグでプレーする国内組の選手達も最後までアピールを続けてほしいと思います
来年7月5日、同じピッチでなでしこがワールドカップを掲げることができるように。
残り7ヶ月をどう過ごすかが重要ですね
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なでしこジャパン vs カナダ女子代表2連戦!!
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