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ネスレカップ決勝/3位決定戦!

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今日は


3位決定戦と決勝戦が行われました!


【3位決定戦】浦和レッズレディース浦和浦和レッズ vs 岡山湯郷ベル岡山



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お互いに、お互いをよく知るレッズレディースと湯郷ベルの戦いとなった3位決定戦サッカーボール
今季のリーグ戦では3勝1敗と勝ち越しているレッズLは、後藤三知選手を本来のFWのポジションに戻して吉良知夏選手との2トップが復活し、右サイドには齋藤あかね選手が入る形に。

一方湯郷ベルは、今季リーグ戦の主力メンバー11名がスタメンに名を連ね、リーグ戦の借りを返すべく臨んだ一戦でした。
「2試合(メルボルンビクトリー/アーセナルレディース)海外の選手と戦いましたが、浦和は違うプレッシャーや組織力を持っているので、ハードワークや細かいところでサボらないように、全力をぶつけたいと思います」(松岡実希選手)

試合は、お互いにチームの持ち味を出し合う前半戦に。
レッズLは全員がひもで結ばれているかのように、隙のない守備で前からプレッシャーをかけ、流れを引き寄せます。
パスワークの中で、誰でも攻撃のスイッチを入れることができるような良いリズム感のパスワークから、2トップがしっかりとボールを収めて後ろの選手のオーバーラップを生かしていました。

そして、13分にはスローインから、岸川奈津希選手のパスを受けた後藤選手のシュートがDFの足に当たって吸い込まれ、レッズLが先制!サッカーボール1-0

しかし、レッズの特徴をしっかり理解しているベルも、奪いどころを定めて人数をかけたインターセプトから、宮間あや選手のゲームメイクが光ります。
20分には宮間選手のクロスを浅野選手が2人に囲まれながらシュートするなど、出し手と受けてのタイミングはばっちり合っていました。
しかし、それを上回ったのがレッズLの最終ラインの高畑志帆選手や乗松瑠華選手の予測でした。

27分にはアクシデントが発生。
湯郷ベルの守護神・福元選手がゴール前の交錯で負傷し、左目の下を切って救急搬送されることになく
毎試合、スーパーセーブや果敢な飛び出し、スタジアム中に響き渡るコーチングでチームをリードしてきた福元選手の負傷交代はチームにとって予想外のアクシデントでした。
症状が心配ですぐすん


1-0で折り返した後半も、運動量が落ちない両チームの試合は見応え十分でした。
後半10分には宮間選手のCKから中野選手がヘディングで合わせ、惜しい場面を演出。


しかし、後半14分には後藤選手の落としから、齋藤選手のクロスに、柴田華絵選手が飛び込んでヘディングで決め、サッカーボール2-0
小柄ながら、忍者のような素早い動きで相手のマークを完全に振り切って鮮やかなゴールでした。

その後も両チームが決定機を作りますが、決定力とゴール前の1対1で上回ったのがレッズL。
後半33分に後藤選手のクロスに交代で入った長身の大滝選手が飛び込みサッカーボール3-0

終了間際には、同じく交代で入った泊志穂選手のインターセプトから、最後はオーバーラップした臼井理恵選手が決めてサッカーボール4-0


このまま終了し、4-0で勝利したレッズLが3位の座に立ちました手描きふうクローバー


決勝戦】サンジョゼECブラジル vs アーセナルレディースアーセナルイングランド

決勝の前日(昨日)の記者会見では、アーセナルのマルティネスロサ監督とアレックス・スコットキャプテン、サンジョゼECのドス・サントス監督とブルーナ・ベニテスキャプテンが登壇。
今季、イングランドのカップ戦を制したアーセナルレディースと、ブラジル代表選手が3分の2を締める南米女王の決勝戦が実現しましたきらきら


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アーセナルのスコットキャプテンは、イングランド代表キャップ数100を超えるベテランですが、とても気さくな人柄で、「ゲンキデスカ?」と、日本に来てから一生懸命勉強したという日本語で挨拶。世界的なビッグクラブのアーセナルは今大会でも、国内、そして海外からのサポーターが駆けつけて応援。名実ともに強豪クラブのプライドをこの決勝戦にぶつけてきました。


一方、サンジョゼのベニテスキャプテンも、代表とクラブでキャプテンを務めるリーダー。
聡明な瞳を持った美しい魅力を持つ女性で、今大会にかける並々ならぬ思いを語ってくれました。
今週、ブラジル代表はフランス遠征を行いましたが、サンジョゼの選手は今大会を優先。
その結果、決勝戦ではスタメン11人中なんと10人が代表選手ということにラブ


そんな2チームの戦いは、序盤から激しい攻防に。
球際での容赦ない肉体と肉体のぶつかり合いや、ダイナミックなサイドチェンジ、ロングシュートなどは日本では中々お目にかかれないような迫力がありました。

そして、開始早々の4分、サンジョゼはSBポリアナ選手のクロスをロザーナ選手が胸とトラップから反転シュート!!これが決まってサンジョゼが先制!サッカーボール1-0
パワフルなフィジカルを持ったロザーナ選手は”女性版ロナウジーニョ”の雰囲気を持ち、まるでスピーディさを兼ね備えた重戦車、という感じでした。

しかし、その後ボール保持率で上回ったのはアーセナル。
長短のパスを使い分けて相手を揺さぶり、中盤のノブス選手やサンダーソン選手など、個人能力の高い選手がゲームメイク。サイドからのクロスを何度も入れてゴールまであと一歩に迫ります。FWで先発した大野忍選手も、気の利いたプレーでパスにリズムを加えます。

しかし。

最終ラインがブラジル代表と同じというサンジョゼの守備は堅く、ペナルティエリアから先には入れさせず。
そこで奪うと、鋭いカウンターからまたもアーセナルゴールを脅かします。

後半は、一つのミスが勝敗を分けそうな拮抗した戦いに。
変わらず攻めたのはアーセナルでしたが、サンジョゼは後半26分、幾度となく裏への飛び出しを見せていたジオヴァナ選手がGKと交錯してPKを獲得。これを自ら決めて追加点!サッカーボール2-0


その後、アーセナルは得点を取るために攻撃的な選手を次々に投入し、終盤は近賀選手も交代で入って攻撃的にプレーしますが、サンジョゼの集中力は最後まで健在でした。

2-0で南米代表、サンジョゼが優勝!!!カップ


笛が鳴る前からすでにお祭り騒ぎだったサンジョゼのベンチ。その瞬間、ピッチに全員がなだれ込み、ある選手は歌を歌い、ある選手は踊り、ある選手は涙を流し…

この勝利にかけた思いの強さが伝わってきました。

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ブラジル女子代表は世界ランク6位に入る強豪ですが、実は代表でもクラブレベルでもまだ国際タイトルを穫ったことがなく、今回その歴史的快挙を成し遂げるために、国を挙げて穫りに来ていたそうです。
「ブラジルはサッカー無しでは生きていけない、サッカーを息している、そんな国民に喜びをもたらす責任を私たちは感じています」(ベニテスキャプテン)

サッカー王国と言われるブラジルも、女子サッカーの環境は日本よりも発展途上だそうです。
今大会では「女子サッカー界のペレ」と呼ばれる伝説の人物で、スポーツ省の役人でもあるミカエルジャクソンさんが帯同し、国際大会の運営の仕方やメディア対応なども学びに来た、と話していました。

選手達は温かい歓迎とたくさんのサポーターの応援も心に響き、日本が大好きになったそうです。
「来年もコパリベルタドーレスを勝ち抜いて、絶対に来ます」(監督)と、意欲を見せていました。

サンジョゼは元々守備的なチームではなく、個人技と組織力をで攻撃的なサッカーをするチームなのですが、準決勝(vs 浦和L)と、決勝(vs アーセナルレディース)とどちらも相手とのバランスの中で発揮できず、戦い方を変更せざるを得ませんでした。
そんな中でも守備から自分たちのペースを築き上げる臨機応変な対応は見事でした天使の羽(左)
試合の流れを読める選手も多く、吉田靖監督(レッズL)が話していた通り、「試合巧者」だったと思います。


敗れてしまったアーセナルレディースも、攻撃のアイデアや、2次攻撃、3次攻撃ができる分厚い攻撃力は、今大会随一だったと思います。選手の皆さんもサービス精神旺盛で、楽しませてくれました照
とりわけ、若干21歳のノブス選手はプレーと指示で周りを動かし、あらゆる面で成熟した選手だという印象を受けました。
大野選手の2ゴールが見られたのは最高のお土産ですねぽっ



また、初戦で敗れてしまったメルボルンビクトリーのデバンナ選手(オーストラリア)や、五輪5回、W杯4回出場のブラジル女子代表のフォルミガ選手など、現役ながら歴史に名を刻む選手達が見られたのも嬉しかったです。
世界には末恐ろしい選手がたくさんいるんだなぁとぽっ

でも、そんな選手にまったく物怖じせずに持ち味をぶつけたレッズLと湯郷の戦いぶりも、日本を代表する2チームに相応しい、誇らしいサッカーでしたはーと



世界の強豪クラブが集うこの大会、来年はどんな驚きと感動をもたらしてくれるのか、楽しみにしたいと思いますハート

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