アルガルベカップ、グループステージ最終戦
なでしこジャパン vs フランス女子代表
首位の3チーム中上位2チームが決勝戦に進出できるレギュレーション。
グループステージ1位通過をかけて、優勝候補のフランスと対戦。
フランスは2連勝、日本は1勝1敗で迎えたこの試合は、日本にとって勝つことが決勝進出への最低条件でした。
CBは川村優理選手と熊谷紗希選手がコンビを組み、ボランチは宮間あや選手と宇津木瑠美選手。
2トップは大儀見優季選手と菅澤優衣香選手。
フランスでプレーし、相手選手を良く知る熊谷選手と宇津木選手を起用した意図が伺えました。
前半はフランスのプレッシャーに苦しみながらも、ところどころに日本の良さも出ていたのではないかと思います。
攻撃でいくつか良い形も見られましたが、守備面ではボールを奪った後、前を向ける場面での判断ミスやもったいない技術的なミスなどもありましたね
フランスは攻撃ではスピード、パワーを生かしながら、ピッチを広く使って多彩な攻めを見せましたね。
前半終了間際の43分、大儀見選手から菅澤選手とつなぎ、相手を背負いながら菅澤選手が落とすと、川澄選手がアウトサイドボレーでゴール右隅へ。日本が先制!1-0
試合後に川澄選手が話していたように、多くの選手が関わった日本らしいゴールが3試合目でようやく見られたのは良かったです
が…
後半、フランスが牙を剥きます。
後半8分、PA内で相手を倒し、PKをティネ選手に決められ振り出しに1-1
リヨンの心臓でもあるカミーユ・アビリー選手(10番)が後半13分に入ると、フランスの攻撃はより安定感が増した印象でした。
その直後、日本の交代策(交代は敬称略)
宇津木瑠美→阪口夢穂(ボランチ)
大野忍→安藤梢(右SH)
後半25分、ティネイ選手からのワンタッチパスで、最後はルソメ選手がゴール上に決めて逆転を許します1-2
後半35分
菅澤⇒高瀬愛実(FW)
川村⇒田中明日菜(CB)
近賀→鮫島彩(左SB)有吉→右SBへ
後半39分、昨シーズンのフランスリーグ得点女王のティネイ選手が裏に抜け出し、DF2人を背負いながらもゴール右隅に決めて差は2点に…1-3
その直後、宮間選手からのクロスを大儀見選手がヘディングで決めましたが、これは惜しくもオフサイドの判定。
アディショナルタイムの4分も攻めきれず、タイムアップの笛。
フランスは交代で入ってきた選手達が違いを見せました。ただ、多くの選手が警戒していたエロディ・トミ(ス)選手は最後までピッチに立つことはなく…。
その点でも、優勝候補と言われるフランスの底知れないポテンシャルを感じさせられる試合でした。
この結果、1勝2敗の勝ち点3で、グループ3位となり、決勝進出は不可能に
今日の試合で何が足りなかったのか、何が及ばなかったのか。
ピッチに立った選手が一番よく分かっているはずですよね。
今のチームの問題点がこの試合で浮き彫りになったことが、この試合の収穫かもしれません。
ワールドカップ本大会まで残すところ3ヶ月。
中1日で順位決定戦ですが、気持ちを切り替え、ワールドカップ本大会に向けた変革のスタートに期待しています
★告知
明日の12時~ ニコ生ハーフ・タイムに出演します。
番組URL:http://ch.nicovideo.jp/soccerking
youtube:http://youtu.be/ePe5zo6Sauk
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アルガルベカップ GS最終戦。優勝候補、フランスとの対戦は…
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