今日はアジアカップ第3戦、なでしこジャパン vs 中国
2連敗でこの日を迎えた日本。
意地を見せるために何が何でも勝利してほしい一戦でした
W杯でベスト8に入った中国は高さと強さのある選手が多い印象でした。
今大会は開催国として強力な応援をバックに、日本を迎え撃ちます。
日本のスタメンは
田中美南 有町紗央里
高瀬愛実 中島依美
杉田亜未 川村優理
高良亮子 村松智子 田中明日菜 京川舞
山下杏也加
(敬称略)
初戦と第2戦のメンバーをミックスさせた布陣でスタートした日本は、前線からの守備でプレッシャーをかけますが、奪った後のミスで決定機まで持ち込めません。
10分、川村選手から右サイドの中島選手へ。中島選手がドリブルで持ち上がり、角度のない位置からグラウンダーのクロス!相手GKとDFの間を縫う絶妙のスペースに入ったクロスですが、田中美南選手には惜しくも合わず…
その後もパスを繋ごうとする意図は見えますが、ラストパスの精度を欠く、あるいは出し手と受け手の意図が合わない場面が続き、逆にカウンターから攻め込まれて耐える時間帯が続きます。
ただ、中国の攻撃もパスの精度を欠くことが多く、怖さは感じませんでした。
日本の決定機は、セットプレーから。
CKでは高いボールと、グラウンダーでニアを狙うところの使い分けに工夫を感じました
前半25分、日本のFK。
杉田選手が蹴ったFKは鋭い弾道で中国ゴールを襲いますが、GKが弾いてポストに弾かれます
32分、中島選手が中盤で相手の弱いパスを奪ってフリーの高瀬選手へ、シュートは相手DFに当たってゴールにはなりませんでしたが、中島選手の読みが光りました。
この後はなかなかリズムを作ることができずに、逆に中国のカウンターに苦しむ場面が増えますが、中国もラストパスはつながりません。
0-0で迎えた後半、日本はトップに菅澤選手を入れて、布陣を変更。
HT 高瀬愛実→菅澤優衣香
有町選手が右SHに入り、左SHに杉田選手。川村選手と中島選手がボランチを組む4-4-2に変更。
58分、田中(美)選手の横パスを受けた京川選手のミドルシュートは枠を捉えますが、GKがパンチング。
菅澤選手の落としを中島選手が右サイドの有町選手に展開。
有町選手は正確なクロスでファーにフリーで飛び込んだ川村選手に合わせます。
完璧な崩しでしたが、川村選手のヘディングはポストに嫌われます。惜しい~
直後の菅澤選手のシュートもGK正面
66分 有町紗央里→増矢理花
81分 田中美南→横山久美
横山選手が入った直後、京川選手からのスルーパスを巧みな身体の使い方で受けた横山選手がGKとの1対1でシュート!これはGKの飛び出しに阻まれます。そのこぼれ球を京川選手が打ちますが、これもDFにブロックされます。
そして、87分。
杉田選手がダイレクトで中島選手につなぎ、中島選手のスルーパスを横山選手が決めて先制!0-1
さらに、アディショナルタイム。
菅澤選手が持ち込んだところでバランスを崩したものの、落としたボールを杉田選手が狙い澄まして決め、リードを広げます0-2
ここでアディショナルタイム5分が終了し、日本が最終戦を白星で終えました
全体的な印象として、良かった点としては、交代で出た選手(増矢選手、横山選手)が流れを引き寄せたこと。与えられた仕事をしっかりとこなしたところは素晴らしかったなと思いますまた、これまでの2試合に比べると、球際で厳しい寄せが見られたのは改善された部分かなと感じました
解説の本田さんと矢野さんがおっしゃっていたように、最後の最後で結果を残してくれたことを嬉しく思いつつ、一方で内容には物足りなさも残りました。
組み立て時のミスやパススピードについてはこれまでの2試合と同じ印象を受けました。
また、第1戦から第3戦までのスタメンの変遷を見ても、チームとして連携を高めて勝利を目指す、というよりは各ポジションの適性の確認と、国際経験を積むことだったのかな、と思わざるを得ません出場した選手が、この大会を通じて自信や収穫を得られたのであれば良いのですが
アジアのタイトルがかかった大事な大会だったことに変わりはありません。
その中で、チームとしてのゲームプランやコンセプトが伝わってこなかったのは残念です
ただ、ここからの修正力、逆境に打ち勝つ力もなでしこジャパンの強さだと思います。
しっかりと問題点を炙り出して、今回の結果を無駄にしないで未来に繋げてもらいたいです
また、今回出場した選手達が、チームに経験をどう還元するのか、残り5試合となったリーグ終盤戦が楽しみです
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東アジアカップ第3戦!
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