ワールドカップ最終予選を兼ねたアジアカップのグループリーグ最終戦、なでしこジャパンはヨルダンを迎えました

初戦のオーストラリア戦は2-2と引き分けたものの、第2戦のベトナム戦を4-0で勝利した日本は、引き分け以上でワールドカップ出場が決まる大事な試合。
グループBでは、すでに韓国と中国が2連勝で出場権獲得を決めており、チームの底上げの意味でも重要な試合は、控え組&若手中心のメンバーで臨むことに

スタメンは以下。




なんと初招集選手が5人名を連ねます。
センターバックの乗松選手と高畑選手、右サイドバックの小原選手、ボランチの猶本選手とトップの吉良選手。
対するヨルダン女子代表(FIFAランク54位)は日本人の沖山雅彦監督が2年前から指揮を執り、2020年の東京五輪を目指して強化を進めているそうです。
イスラム教徒の女性が頭に巻くヒジャブの着用が国際舞台で認められたことも大きいですね!
今後、女子サッカー界の勢力図を変化させていくことになりそうです。
開始直後には宇津木選手のパスから吉良選手のシュート、4分には高瀬愛実選手が裏に抜けてシュート!
いずれもわずかにゴールを逸れます。7分には猶本選手がミドルシュート!
その後もシュートを重ねますが、打っても打っても僅かに枠を逸れるシュートが続き焦れったい時間が続きましたね…それでも、ゴールは時間の問題に。
そして、待望の初ゴールは26分

宇津木選手のクロスを吉良選手がヘディングで決めて

吉良選手はなでしこジャパン初ゴール!!
28分には相手CKからこの試合唯一といっていいピンチ。決定的なシュートを打たれましたが、GK海堀選手が素晴らしい反応で弾き出します。
追加点は前半45分。
阪口選手の狙い澄ましたシュートがポストに弾かれますが、中島選手の強烈なシュートがネットを揺らし、

後半は宇津木選手(左SB)と猶本選手(ボランチ)がポジションを交代。
すると、後半3分。
その猶本選手が中に切れ込んでクロス。高瀬選手が落とし、走り込んだ阪口選手が強烈なミドルシュートを決めて

後半16分 宇津木瑠美⇒杉田亜未
後半23分のゴールは、小原選手のパスを右サイドを駆け上がった中島依美選手が受け、鋭いクロス!
これが相手の足に触ってオウンゴールを誘ったものでした

後半26分 高畑志帆⇒澤穂希
阪口選手がセンターバックに入り、澤選手がボランチへ。
後半28分 高瀬愛実⇒大儀見優季
影響力のある2人がピッチに入り、さらに日本の攻撃のテンポが上がりましたね

その後、後半30分に杉田亜未選手がペナルティエリア付近で倒されて得たFK。
中島選手が蹴ったFKがバーを叩いて直接ゴールに吸い込まれ

後半36分。
FKの場面で、中島選手の蹴ったボールに阪口選手がヘディングで合わせ

足が止まってきたヨルダンに対し、終盤は日本のワンサイドゲームに。
ロスタイムには杉田選手のシュートを吉良選手がコースを変えて決め、

そして、タイムアップの笛。
この瞬間、日本のグループ1位通過&7大会連続7回目のワールドカップ出場が決定



一方的な内容の中で、それぞれに課題を得た試合だったと思いますが、ゴールは間違いなく自信になったことと思います。
特に、4ゴールに絡んだ中島選手の活躍は、素晴らしかったですね

セットプレーのキッカーとしての存在感はもちろん、周囲との連携は、これまでなでしこジャパンに招集されて積み重ねてきたものがこの試合でしっかりと表現された結果だと思います。
準決勝は 5月22日(木)韓国か中国との対戦。
韓国は2試合で16点、中国は2試合で10得点と、圧倒的な得失点差で準決勝進出を決めています。
決勝トーナメントからは攻撃の柱である大儀見選手がいなくなってしまうため、チーム一丸となって相手ゴールを目指し、勝利をもぎ取ってほしいですね
