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ノルウェー戦レポート

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ラマンガ国際大会 初戦 U-23日本女子代表日本 vs U-23ノルウェー代表ノルウェー
大会メンバー、JFAのレポートは こちら



【スタメン】

            千葉園子(6) 井上綾香(11)

    田中陽子(12)                  増矢理花(10)
            中里優(7)  猶本光(8) 

佐々木繭(15)高木ひかり(4)村松智子(3)葛馬史奈(13)
      

                         林崎萌維(1)

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序盤こそノルウェーのパワーや前がかりにくる勢いに押される場面もありましたが、守備では数的優位を作りながら相手を囲い込んで奪うなど、冷静な対応で徐々に試合の主導権は日本に。

攻撃では、中盤の猶本選手、中里選手のダブルボランチが攻撃によく絡みながら、両翼の田中選手・増矢選手が中に入ったり、トップの千葉選手や井上選手が中盤まで下りることで、相手のマークを絞らせず、攻撃のアイデアも豊富でした。


6分 中里選手から左をオーバーラップした佐々木選手へ。佐々木選手がゴール前に鋭いクロスを送りますが、飛び込んだ味方には合わず。

10分 右SBの葛馬選手が外に開いた味方を囮にフリーになり、中に切れ込んでシュート!
しかし、これはGK正面。

15分 ゴール前で人数をかけた攻撃。佐々木選手がドリブルで抜け出し、角度のない位置からフリーの井上選手にマイナス気味のパス。決定的でしたが、パスが後方に少しずれてしまい、シュートできず。

18分 ノルウェー 中盤の選手がミドルシュートを打ちますが、林崎選手がキャッチ。

22分 中盤で中里選手が相手DFの間に顔を出した増矢選手に鋭いスルーパス。
増矢選手の裏へのパスに左から抜け出した猶本選手が左足で強烈なシュートを逆サイドネットに突き刺し、先制!
猶本選手の飛び出しの緩急の付け方と増矢選手のイメージが合ったゴールでした。
⚽️1-0

日本ペースではありましたが、ボールを失った際に、前がかりになって中盤にできたスペースを使われる場面が何度かありました。

「ボランチが2枚前に行って、ディフェンスラインが引いているところで真ん中が空いてしまうところが気になっていたので、中里が少し引いて相手の10番につくようにして、横ではなくて縦の関係にしようと話しました。中里が上手くバランスを取ってくれたなと思います」(高倉監督)

と、中盤を修正してからは、危ないシーンも少なくなり、押し込む時間帯が続きました。

34分 葛馬選手から増矢選手にスルーパス。オフザボールで2人のDFを振り切った増矢選手が右サイドの角度のない位置からマイナスのパス。千葉選手が合わせてネットを揺らしますが、その前にラインを割ったという判定でゴールならず。


43分、村松選手が最終ラインから持ち上がり、相手の高いラインの裏を狙った絶妙のフィード。
ニアで千葉選手が相手と重なり合って囮になり、ファーサイドの田中陽子選手が体で押し込んで2点目!⚽️2-0


HT 井上綾香→高橋美夕紀

46分、高橋選手のシュートはGK正面、49分の千葉選手のミドルシュートは枠外へ。

54分 右のCK。田中陽子選手のキックを、走り込んだ村松選手がスルー。走り込んだ増矢選手が合わせてGKの頭上を抜き、3点目!
⚽️3-0


55分 増矢選手が中盤から左の田中選手に展開。田中選手のクロスに高橋選手と猶本選手が飛び込みますが、タイミングが合いません。


57分 初めての決定的なピンチ。日本の左サイドで、ディフェンスに入った2人が抜かれて、ノルウェーの選手がゴール前でマイナスのクロスを送ります。フリーの選手が合わせればあわや失点という決定的な場面でしたが、村松選手が一歩早くスライディングでボールをクリア。読みの鋭さが光りました。

60分を過ぎると、点を取りに前がかりにきていたノルウェーの遅れ気味のチャージが目立ち、ファウルが増えてきました。ベンチからは「球離れを早くしよう」という指示。

67分田中選手の縦パスを受けた高橋選手のミドルシュートは枠の上へ。


69分 田中陽子 → 尾田緩奈
    猶本光 → 吉見夏稀

77分 ノルウェーのカウンター。ペナルティエリアの左からミドルシュートを打たれますが、枠を逸れていきます。

78分 千葉園子 → 三宅史織

81分 ペナルティエリア内で細かいパス回しから、最後は増矢理花選手のスルーパスを受けた高橋選手がGKの頭上を越えるループシュートで逆サイドネットを揺らし、4点目!
⚽️4-0

86分 佐々木繭 → 大島瑞稀


ここで試合終了。

日本が4-0と勝利で初戦を飾りました花


花花花花花


全体の印象としては、ひいき目でなく、日本が組織力とゲーム運びにおいても完全に上回っていた印象です。
上に書ききれなかったシュートも何本かあります。


前半は、前がかりになったところでボールを失う場面があり、カウンターを受けそうな場面もありましたが、最終ラインの村松選手を中心に裏への対応は徹底されていました。遠目からのミドルシュートを何本か打たれる場面がありましたが、崩されてシュートまで行かれる場面は試合を通じて1本ぐらいしかなかったと思います。

ノルウェーは若い選手(おそらく21歳前後)も多かったせいか、後半はファウルも増え、特にFWの選手はボールが奪えずに苛ついていました。


アシストやゴールこそなかったものの、フル出場で勝利に貢献したボランチの中里優選手は

「メニーナの時からずっとボランチをやっていて、本職はボランチかな?と思うほど好きなポジションなので、今日はとても楽しくやらせてもらいました。
(初めて一緒にピッチに立つメンバーもいますけれど)練習から意識的に声を掛け合いながらやっていたので、やりにくさはありません。試合の中で常に声を掛け合っていたことも上手くいった理由だと思います」

と。
スタンドはピッチと接するほどに近かったのですが、「(オフザボールの)準備!」という声やマークの確認、パスのズレを指摘する声など、ピッチから聞こえてくるのは日本の声がほとんどでした。


印象的だったのは、ゴールに近い位置で縦に入るくさびのパススピードが早く、一見誰もいないところに出しているように見えるのですが、出した瞬間にFWがトップスピードで相手DFの間に走り込んで決定的なチャンスにつながるとい場面が何本かあったこと。
狭い場所を通すパススピードと、攻撃のイメージを共有したスイッチの入れ方は、普段のトレーニングの意識づけの賜物。


試合前の練習では、大部コーチから「読まれていることを読もう」という指示が出ていました。
予測することと、そのための想像力は常に求めていると言います。


試合後、高倉監督は

「試合が始まってしばらくは相手の圧力に負けているシーンが気になっていましたが、選手は結構冷静に対応していたと思います。『ゴールに向かう姿勢を強く出していこう』と伝えました。失敗もあったけれど、そういう姿勢が得点に結びついたと思います。日本は『上手い』と言うと、なんとなく「ボール回し」というニュアンスになってしまう。でも、サッカーはゴールを奪わないと勝てない。仕掛けるタイミングが少し早いかな?という感覚があっても、裏に飛び出したり、ゴールを目指すことも必要だと思っています。その点では、得点になったシーンは良いコンビネーションを作れたと思います。ただ、シュート精度やパスを受けるタイミングなど、最後の『質』に関してはもの足りなさがありますけれど」

と話していました。



明後日はスウェーデン戦スウェーデン国旗
そして、6日にはドイツ戦ドイツ国旗を迎えます。


花花花花花

余談。

ここではU-23の大会と、U-19の大会が毎日交互に行われています。


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今日の午後早めに会場に着くと、他の試合をやっていました。
ピッチのライン際には、各国から視察に来たコーチや関係者の姿も。
アメリカの大学から、リクルーティングで視察に来たコーチも結構いたようです。
そういった方達と同じ近さで見られるというのは魅力ですね天使の羽(左)

困ったのは、ちょっとランチしたいな~と思っても、広大なリゾートなので、近くにはレストランやショップのようなものはありません。
15時頃に会場に到着して、夜までお腹が空くなぁ…と思ってカフェを探したら、なんと15km先!光たん?

でも、お腹が空いては取材(戦)もできん!
ということで、ドライブがてらカフェへ。

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左ハンドルにもようやく慣れてきました。(写真は車が走っていないところで停めて撮影しています)
でも、日本と違ってスペインは信号が少なく、左折や右折は基本的にロータリー(左回り)の中に入って、目的地の方向に向かう出口で出て行くというシステム。
この入るタイミングと出るタイミングがなかなか難しいですが、信号が少ない分スムーズに進めるのはいいですねあっ


ラマンガの景色は見渡す限り、まっすぐの道路と南国風の木や森、海や畑や蜃気楼!

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会場からは離れていますが、町中にあるリゾート用マンションの1部屋を借りています。
窓からの景色が素敵だなハート

夏は気持ち良さそうですね♫

でも、部屋の電気をつけて、ポットを湧かすとブレーカーが落ちます。
何か一つの電力を使用している時は、他の電力は使えないんです。
日本人って電気使い過ぎなんだな…とつくづく思わされます。
そんなわけで、夜は寒いので着込むしかありませんG

こんな生活に慣れたいな~花





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